風邪ぐらい…と簡単に考えてしまいがちですが、昔から「風邪は万病の源」といわれるように、単なる風邪とあなどってこじらせてしまうと、合併症(ほかの病気)を引き起こしてしまいます。そこで、家庭でできる風邪予防対策をお教えします。
風邪をひかないためには、充分な睡眠とバランスの取れた食事が基本です。その上で鼻やのどの粘膜を強化して体表(からだの表面)にバリアを作ることが大切ですね。
(1)『うがい』をしよう!
(2)『乾燥』には気をつけて!
(3)ちょっと寒気が・・・
(4)板藍根(バンランコン)をご存知ですか?
(1)『うがい』をしよう!
うがい薬ってまずいですよね。嫌がるこどもも多いはず。
そこで、家庭にある緑茶や紅茶などでうがいをするのも一考です。出がらしだって大丈夫!充分効果はあります。
(2)『乾燥』には気をつけて!
ウイルスは気温が下がって空気が乾燥することがだぁいすきなんです。加湿器をお部屋に置いてもいいですし、入浴後の使用したタオルを部屋に吊るしておくだけでも違います。
(3)ちょっと寒気が・・・
そんな時には、葛粉に砂糖を少しいれて熱い湯にとかした「葛湯」を是非お飲みください。
「風邪のひきはじめには葛根湯」というCMがありますが、この葛粉は葛(クズ)という植物の根から採られていて、漢方では葛根(カッコン)とよばれています。葛根湯の主薬はこの葛根です。
余談ですが、葛湯は手軽にだれでも飲めますが、葛根湯は体力があり内臓(特に胃)が丈夫なひとしか飲んではいけません。CMのように簡単に購入しないでくださいね。
(4)板藍根(バンランコン)をご存知ですか?
板藍根は、アブラナ科の植物の根で、抗菌作用・抗ウイルス作用・解熱作用・解毒作用などに優れた生薬で、おまけに副作用もほとんど報告されていません。「漢方の抗生物質」といわれています。
中国の漢方医たちは、ウイルス性肝炎やおたふくかぜ、扁桃腺炎、帯状疱疹などの治療にも幅広く使います。
日本でも入手できますが、抽出して顆粒にしたもの(お茶やうがいに利用できる)と、のど飴になっているものが手軽に飲用でき、これからの季節には風邪予防だけでなくインフルエンザ対策にも利用できるのでおすすめです。
風邪の症状がはっきりと現れないものや軽く治ってしまったものも含めると、1人平均年に5〜6回は風邪をひいているといわれています。太陽が昇れば起きて、沈めば寝るという昔と違って、わたしたちは過労、睡眠不足、偏食、環境の悪化、化学添加物の摂取など…必ずしもいい環境とはいえません。
ですから、この季節だけに限らず、日頃から身体にバリアをつけておきましょう!
現代に生活するわたしたちの身体は、バランスを崩しやすくなり、抵抗力、免疫力が落ちて風邪をひきやすくなっています。
体温も昔に比べると低くなっているんですよ。自分や家族のために、普段からあたためる(冷えをなくす)傾向を心がけてみてください。
■薬剤師ママ・桂田美恵子さんの漢方薬局の情報です。
白鳳館薬局
0120−58−9341
東急大井町線 旗の台駅、荏原町駅下車
旗の台ふれあいろーど沿いです
営業時間 午前10時〜午後7時
定休日 日曜、祝日
(ソフィー)
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